ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音楽や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Infinity Within / Deee-Lite

Infinity Within / Deee-Lite (1992)

大ヒット作「World Clique」に続くディー・ライト(Deee-Lite)のセカンド・アルバム。当時は前作のみでこのアルバムは全く聴いていないはず。前作と同様にブーツィー・コリンズBootsy Collins)、バニー・ウォーレル(Bernie Worrell)、フレッド・ウェズリー(Fred Wesley)、メイシオ・パーカーMaceo Parker)というファンク界の重鎮らが参加している。ただ曲や歌詞はより政治的になっているそう(←まともに歌詞を読んでないが…)。

ボトムを強調したハウス・ミュージック。ポップでキッチュでダンサブルな音楽性は以前と変わらず。前作程のワールド・ワイドなヒット曲は無いのでそんなに売れなかったのかなと思ったが、シングル02などはダンス・チャートの上位に上がったそう。最近の活動は伝わってこないが、レディ・ミス・キアー(Lady Miss Kier)のヴォーカルは相変わらずお洒落でかっこいい。が、リズムにやや埋没気味で目立たないのが勿体ない。この方、もっと色々出来たと思うんだけどなァ。テイ・トウワはこの作品までで、以降はグループから脱退している。

中古店にて購入 (¥300)

  • Label‏ : ‎ Elektra / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002HAL
  • Disc ‏ : ‎ 1

魚光 @愛知県津島市

バイクで愛知県津島市周辺を散策。自宅に買って帰ろうと立ち寄ったのは駅前にある「魚光(うおみつ)」。この地域は木曽川に近く、他の河川地域と同様に川魚(鮒、鯰、鰻、もろこ等)を扱う店が多く、加工した商品が特産物となっていて、こちらもそういった川魚を主に扱っている。店頭の台には「子持ち鮎塩焼」「だし巻玉子」なども置いてあったが、目当ての品は入口のパイプ椅子の上の並んでいた(写真下左)。高齢だがお元気な女将が出て来て相手して下さる。購入したのは「もろこ」と「ふなみそ」。持ち帰って家で日本酒の肴としていただく。

 

透明パックにグラム売りで詰めてもらった「もろこ」は甘辛く似たいわゆる小魚の佃煮。照りが強く甘いタイプはあまり好みでないが、こちらのはサクッと歯触り良く、味もさっぱりとしていていい感じ。少し苦いこれを口に入れて燗した酒をクイッとやる。ウメー。「ふなみそ」は鮒を丸ごと豆と一緒に味噌で炊いてある(写真上右)。骨まで軟らかく煮てあり、こちらも箸で崩してそのままつまんで酒をクイッと。濃い味付けなのでいつまでも呑めそう。一緒に炊いてある大豆もつまむのにいい感じ。延々と食べるものでもないのでかなりの期間楽しめそうだ。訪れた日には見当たらなかったが、次は「もろこ押寿司」もいただいてみたいな。(勘定は¥1,500程)

 


 

↓ 国の重要文化財に指定されている商家「堀田家住宅」(江戸正徳年間・1711-1716・建造)。昭和53年に道路拡幅の為に曳家されているのだそう。土間や犬走りが綺麗なのはその為かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

魚光

愛知県津島市天王通り6-36

 

( 津島 つしま うおみつ 魚光駅前店 川魚 鮒味噌 ふなみそ もろこ もろこ煮 昆布巻 だし巻玉子 近代建築 重要文化財  )

キッチン千代田 @名古屋市中区・鶴舞 (2)

久しぶりに鶴舞公園近くの洋食屋「キッチン千代田」へ。日曜休みなので自分が伺うことが出来るのは祝日ぐらい。この日はドアを開けて店内に入るとほぼ満席の盛況。しの字のカウンター席の端だけ空いていて、そちらならと案内された。1人なので別に構わない(にしても隣の女性客がバッグをカウンターの上にのせたままなのが気になるが…)。祝日はランチ・メニューは無しでグランド・メニューのみ。ただ、みんなメニューには載っていない特製の「オムライス」を頼んでいる客ばかり。自分はまだ食べたことがなかった「ハヤシライス」をお願いした。厨房内には何人もの若い調理人の姿が見えるし、給仕女性も2人と人気ぶりが伺える。

しばらくして平皿にこんもりと盛られたライス、そして陶器のポットに入ったハヤシ・ソースが運ばれた。ライスは茶碗で言うと3杯くらいあるんじゃないか。さっそくソースを掬ってライスの上に。掬っただけで牛肉がたっぷり入っているのが分かる。濃くてとろみのあるソースとライスを一緒にいただく。細切りの玉ねぎはまだシャキッと感が残り、とろみのあるソースとの対比がいい感じ。旨い。出来ればらっきょかピクルスか、漬物的なものが付いていると尚いいけれど。全部食べ切るとお腹もいっぱい。この量、食べ切れない人も居るんじゃないかな。食後にはデミタス・カップに入ったコーヒーも付いてくる。まだ自分の後にも来客があるのですぐに席を空けた。

自分が店に入った時から既に4人掛けテーブルに座っていた若い男性客2人。明らかに混み合っていて店の方も後客を断ったりしているのに、食べ終わった後も喫茶店のようにゆっくりスマホをいじりながらおしゃべりしている。ランチタイムだぞ…。(勘定は¥1,700)

以前の記事はこちら (1

 

キッチン千代田

愛知県名古屋市中区千代田3-7-7

 

( 鶴舞 つるまい つるま ちよだ キッチンちよだ 洋食 洋食店 ステーキ オムライス デミソース ハヤシライス コーヒー ランチ )

岐阜屋 @岐阜県岐阜市

昔からずっとある岐阜市神田町の精肉店「岐阜屋」。創業して100年以上だとのこと。店舗のすぐ横は人気の焼鳥屋みずき」に上がっていく階段(ちなみに「みずき」の主人は東京に店を出したそう)。この日は用事があって店の前を歩いていたら金曜特売でメンチカツが安いと看板が出ていた(写真は夕方だが訪問は昼間)。揚げ物があるのは日中だけじゃないかな(未確認)。バッグを持っていたので持ち帰ることに。購入したのは「メンチカツ」と「コロッケ」。

購入して目的地へ。ただ出先の都合で時間が空いたので、そちらでいただくことに。まだ温かいのをバッグから取り出し、行儀が悪いが外のベンチでそのままいただく。「メンチカツ」は丸っこい形で細目の衣。”和牛”とある店だから中の肉もそうなのかな(以前は”飛騨牛”を謳っていたはず)。食べてみると意外やキャベツが多いタイプのもの。ちょっとソースを垂らしたいな。「コロッケ」は中が軟らかく肉が多めに入っている。こちらも細目の衣。どちらもやや小さめなのでお腹を満たすにはもういくつか欲しいサイズ。次は揚げるだけの半調理品を買ってみようかな。(勘定は¥400程)

 

和牛の岐阜屋

岐阜県岐阜市神田町3-9

 

( 岐阜 ぎふ かんだまち ぎふや わぎゅう ひだぎゅう 精肉 精肉店 惣菜 揚げ物 持ち帰り テイクアウト 水ずき )

キムラコーヒー店 @愛知県一宮市

いつもコメントを下さる南田神田さんに歴史ある店だと教えていただいていた愛知県一宮市の喫茶店「キムラコーヒー」へ。なかなか機会が無く、教えていただいてから随分経ってからの訪問。創業は昭和26年(1951)だそう。するとこの界隈では一番古い喫茶店かもしれない。黄色いテントの店先に売場があるので煙草なども扱っていらっしゃったかな(現在はコーヒー豆を販売)。店に入ると茶色のビニールシートのソファ席が並び、梁に合わせたような折り上げ天井に照明が配置してある凝った意匠。さすが昭和の喫茶店は外は地味でも気合が違う。ご高齢の夫婦でやっていらっしゃった。水とおしぼりを持ってきて下さった女将さんに「ホットコーヒー」を注文すると、まだぎりぎりモーニング・サービスの提供時間内だったようで3種類から選べると教えていただいたので「Bのサンドイッチで」とお願いした。店内のメニューには「純喫茶キムラ」と表記があった。

しばらくして洒落たカップとソーサーで「ホットコーヒー」が、そして3切れのハムとキュウリのサンドイッチ、茹で玉子、豆菓子(ピーナッツ)が供された。コーヒーはすっきりとした味わいのもの。マーガリンの風味が懐かしいシンプルなサンドイッチもコーヒーの供としていい感じ。固茹での玉子は少し塩を振っていただいた。(勘定は¥400)

 

 

キムラコーヒー店

愛知県一宮市本町3-2-20

 

( 一宮 いちのみや 喫茶 喫茶店 純喫茶 キムラ COFFEE KIMURA キムラコーヒー 豆売り モーニング モーニングサービス )

Cheap Thrills / Frank Zappa

Cheap Thrills / Frank Zappa (1998)

1998年にRyko Discから発売されたフランク・ザッパFrank Zappa)の編集盤。編者はJoe Blackなる人物。ライナーを読んでいないので(読め)どういう意図で編まれたコンピレーションか知らないが、収録されているのは全て既発曲。翌年に第2弾「Son Of Cheap Thrills」も発売されている。80年代からザッパをCDでリリースしてきたRykoだから、カタログの再興(販促)を望んでのサンプラーってとこだろうか。

自分は熱心なザッパ・ファンとは言えないし(その割にアルバム何枚も持ってるけど)、彼の重要な音楽的素養のひとつであるドゥー・ワップが苦手なので好きでない曲も多いが、先日彼のキャリアを追ったドキュメンタリー映画ZAPPA」を観て、またちょっと興味が沸いたので購入してみた。曲間で挟まれるダイヤログなどは流石に英口語のリスニングに難がある自分にはしっかり捉えられず、彼のユーモアを理解出来ないのが悔しいが、ライヴ音源を含んでいるにも関わらず、それがライヴだとは思えないような高度な演奏や複雑な曲展開には毎度のことながら圧倒される。

  • ASIN ‏ : ‎ B000005Z5U
  • Disc ‏ : ‎ 1

SUNDAY_MONDAY @岐阜県関市

知人にアテンドされて岐阜県関市の「SUNDAY_MONDAY(サンデーマンデー)」へ。昼時に前を通ったことがあるが、若い女性客が洒落た店頭の写真を撮っていたりして、オッサンが立ち入れる感じの店ではない(笑)。とても人気の店のようだ。夜やっているのは知らなかったが予約営業なのかな(未確認)。躙り口のように背の低い鉄扉を抜けて店内に入ると、手前が厨房、奥に天井高い空間があり、やや暗めの照明のバーカウンターやソファ席があった。おしゃれー。前は機械関係の会社の建物だったようで、クレーンなどがそのまま残してあるのがかっこいい。

料理はおまかせなので出てくる品を皆で取り分けていただくのみ。前菜はモッツァレラチーズとマスカットを合わせ、オリーブオイル、胡椒を振ったもの。面白い組み合わせだがなかなかに旨い。次はよだれ鶏パクチーがのせてある。集まったのはオッサンばかりだったのでどうかな?と思ったが皆、気にせず旨いと食べていた(→自分は好物)。次は柿のフリット。レッドペッパーが振ってある。これも意外で面白い。次は牛さがりのグリル。肉は豪州産だったかな。シンプルな味付けで肉の旨味が味わえ、いい感じ。締めは鰯のペペロンチーノ。シンプルな味付けのスパゲティに3枚おろしの鰯がのっている。

ここまでに呑んだ酒は、ビール(ハートランド)、ハイボール、赤ワイン、イエーガートニック、スパイスハイボール、角ハイボールハートランド(←戻ってる)。沢山いただいたなァ。最後はデザートのチーズケーキまで。どの創作料理もひとひねりあって、しっかりと旨かった。オッサン達も満足。大勢だったので特別だったのだろうと思うが、勘定も安い。昼は3種類くらいのランチが用意してあるようだ。妻を誘ってみようかな。(勘定は¥6,000程)

 

SUNDAY_MONDAY

岐阜県関市旭ケ丘2-9-20

 

( 関 せき サンデーマンデー ランチ パスタ ステーキ スパゲティ ペスカトーレ バー レストラン 創作レストラン 洋食 イタリアン 無国籍 )

ひさ @名古屋市中区・東別院

ある風の強い日、鶴舞方面から自転車で向かったのは新堀川沿いにあるお好み焼きの「ひさ」。一度店の前を通ったら暖簾は出ているのに札が”準備中”だったので通り過ぎたのだが、時間が経っても変わらないので戸を引いてみると普通に営業している様子(ひっくり返すのを忘れていただけかな)。カウンター席に座らせてもらった。思っていたより随分と若い主人がやっていらっしゃる。お願いしたのは「お好み焼き・ぶたたま」。出来上がりを待っていると「お口に合わなかったら残して下さい。」とおでんを振る舞って下さった。うーん、歩いて来れば良かったなァ、そしたら呑めたのに…。寒かったので熱々のおでんが沁みる。

”20分ほどかかります”と書いてあった通り、じっくりと焼かれた「おこのみ」が完成。マヨネーズの有無は訊かれたが断った。味噌汁付き。物腰優しい主人は「ご飯はどうですか?」と訊いてくださったが、さすがに食べ切れないかもと遠慮した(そもそも自分はお好み焼きでご飯は食べないが)。「ぶたたま」は大きめにカットした豚肉がたっぷり。キャベツ、ネギの他、細もやしも入っている。キャベツがとろっとするまで火が入っていて旨い。塗ってあるソースは控えめ。その代り、卓上には「オリバー」「イカリ」「おたふく」とソースが何種類も置いてある(結局使わず)。平らげるとお腹もしっかり満たされた。次は歩いて来て是非ビールやらでいただいてみたいナ。(勘定は¥600)

 

ひさ

愛知県名古屋市中区金山5-21-12

 

( 名古屋 なごや 金山 かなやま 東別院 ひがしべついん しんほりかわ おこのみやき お好み焼き お好み焼 モダン焼き 焼きそば やきそば )

山田 @岐阜県岐阜市

午後からの用事の前に昼食に立ち寄ったのは岐阜市西園町にある「軽食山田(レストランやまだ)」。店は大きな通りから中に入った路地にある。白い暖簾が掛かっている入口に”ランチ”の掲示があるが、昼はこのランチ一択。「ラーメン」「ごはん」「つけもの」、それに1品がセットになっている。この日は「チキンかつ」とあった。店内はL字のカウンター席とテーブル席が3つ。コックコートを着た主人と女将さんでやっていらっしゃる。メニューは1つなのでカウンター席に腰掛ければ自動的に調理が始まる。自分が席に着いた後、すぐにサラリーマンが何人も入って来て満席近くになった。麺は主人、他は女将が調理している。換気のせいか少々暑い。

しばらくして先にラーメンが完成。主人から渡され、そして女将さんが盆にのった残りの「チキンかつ」「ごはん」「つけもの(2種)」を運んでくれた。表には書いてなかった「ニラ玉」「炒めこんにゃく」も付いている。「ラーメン」は黄色い縮れ麺にチャーシュー、メンマ、もやし、刻みネギ。醤油味のすっきりとしたスープ。シンプルだが旨い。やや小振りの「チキンかつ」はデミグラス・ソースがかかっており、付け合わせは千切りキャベツ、トマト。2つのおかずは少量だが、これに「ごはん」もあるのだから凄い。「ラーメン」だけでこの値段でも全然構わないぐらい。外は手袋をするくらいの気温なのに全部綺麗に平らげると額に汗が滲んできた。夜は酒はもちろん、単品や酒肴も色々あるみたいなので、次は是非夜に。(勘定は¥600)

この後の記事はこちら (2

 

 

軽食 山田 (レストランやまだ)

岐阜県岐阜市西園町31-2

 

( 岐阜 ぎふ やまだ 軽食やまだ 食堂 大衆食堂 居酒屋 ランチ ラーメン しょうゆラーメン 中華そば 麺類食堂 )

比那屋 @岐阜県土岐市

岐阜県多治見市の「岐阜県現代陶芸美術館」で開催されていた「美濃のラーメンどんぶり展」(終了)が面白そうだったので見に行った際に、少し足を延ばして土岐市の駄知方面へ(訪問11月)。そこで昼食に寄ったのは、以前から一度入ってみたいと思っていた食堂「比那屋」。道を挟んだ駐車場に車を停めて暖簾をくぐる。店内はカウンタ―席とテーブル席が4つのみだが奥に座敷があって大人数の予約が入っているようで給仕のおばちゃんが何人も居て準備に忙しそう。メニュー(英語メニューも有り)には近年になって加わったと思しき色々な創作丼も載っているが、あまりそういうのには興味が無いので、創業時からあるという「かつ丼」をお願いした。田舎にしてはやや高めの値付け。

座敷の方の準備で時間がかかるかなと思っていたが、意外と早く「かつ丼」が完成。味噌汁と漬物(刻みたくあん)が付いている。「かつ丼」はかつを玉ねぎとつゆで煮込み玉子でとじた一般的なかつ煮タイプ。亜種が豊富な岐阜のこちらの地方でこれが出てくると逆に驚く(笑)。かつはご飯の上一面に敷かれ、その上に更に2切れのっている。刻んだカマボコも入っているのが珍しい。つゆの加減は甘過ぎず旨い。食べ進んでいくうちにちょっと多めかなと思っていたつゆがご飯に滲み込み丁度いい具合に。合わせ味噌の味噌汁と漬物を挟みながら綺麗に平らげ箸を置いた。次は餃子などの中華にしてみようかな。(勘定は¥1,000)

 


 

↓ セラミックパークMINO内の美術館で開催された「美濃のラーメンどんぶり展」。思っていたよりも歴史あるラーメン屋の丼の展示数は多くなかったが、ラーメン丼の90%がこの地方で生産されているのだそう。知らなかった。

 


 

 

御食事 比那屋

岐阜県土岐市駄知町1468-3

 

( 土岐 とき 駄知 だち ひなや 食堂 大衆食堂 麺類食堂 洋食 中華 丼物 カツ丼 美濃焼 ラーメンどんぶり 東濃地方 )